ふくやま病院
コミュニティデザインプロジェクト

担当者:山崎、西上、丸山、藤原
場所:兵庫県明石市
工期:2013-2016
WEB: ふくやま病院

「また来てねと言える病院」をつくる

ふくやま病院は、兵庫県明石市にある100床程度の中規模病院です。建物の老朽化、新たな診療科目である緩和ケア病棟の設置に伴い、移転新築することになり、私たちは病院のコンセプトづくりの段階からお手伝いすることになりました。病院のスタッフも参加したコンセプト会議を経て、病院づくりのコンセプトは「また来てねと言える病院」に決定。病気のときだけ来る場所にするのではなく、地域の人たちが普段から気軽に訪れ、日常からの健康づくりにつながるような病院にしよう、ということになりました。そのために、病院と地域の接点となる部分に「関わりしろ」の空間となるライブラリーやコミュニティホール、ガーデンなどを設けることも決まりました。

病院スタッフ・地域住民の参加型で病院のブランディングデザインを

私たちは、多くの人が愛着を持つ「また来てねと言える病院」をつくるために、病院スタッフと地域住民が病院づくりに参加する仕組みを提案しました。具体的には、病院スタッフや地域住民と何度もワークショップを重ねながら、参加型で病院全体のブランディングデザインをつくり上げるプロセスをデザインしました。「病院のコアスタッフ→病院のスタッフ→地域住民→応援者」というように関わる人を段階的に増やし、基本構想段階から約3年半をかけてゆっくりと病院づくりを進めました。ワークショップで出た意見をもとに、デザインコンセプト、ロゴマーク、テーマカラーなど病院のイメージを提案し、その上で建築、インテリア、家具、サイン、名刺、パンフレット、ホームページなどの各種デザインに展開していきました。(建築設計は伊藤喜三郎建築建築研究所と協働)

自宅での生活とつながる新しい病院のカタチ

新しい病院は、2016年11月に西新町の駅前にオープンしました。地域と病院との「関わりしろ」の空間であるライブラリーやコミュニティホールでは、地域住民の参加するワークショップやコンサートなどのイベントや、病院スタッフによる健康づくりの講座なども行われています。病院スタッフや地域住民とのワークショップを経てデザインされた、ふくやま病院の新しいロゴマークは、自宅での日常生活とつながる新しい病院のカタチがイメージされています。このロゴマークが象徴するように、新しいふくやま病院は、住み慣れた場所で最後まで暮らせる地域づくりに向けて、地域とともに成長を続けています。


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