阿武町「選ばれる町をつくる」
プロジェクト

担当者:山崎、西上、村岡
場所:山口県阿武町
工期:2015-2017
WEB:21世紀の暮らし方研究所

選ばれる町をつくりたい

山口県の日本海側に位置する人口3,400人の小さな町、阿武町。全国に先駆けて人口減少や高齢化が進む町です。町民そして他の地域に住む人に、阿武町を人生の舞台として選んでほしい。そう願う町の20〜30代を中心に、今の町に必要なこと、自分たちで取り組み始めることができることを洗い出し、阿武町版総合戦略と人口ビジョンとしてまとめました。 その中には、農繁期に期間限定の仕事が増えることに着目した「1/4worksプロジェクト」や、空き家を手放すことへの心理的負担を和らげる「空き家ノートプロジェクト」など、個性的な8つのプロジェクトが立ち上がりました。

21世紀の暮らし方研究所

丁寧な町内への周知活動を経て、プロジェクトに賛同した人が集まり、2016年春に「21世紀の暮らし方研究所(通称:ラボ)」が立ち上がりました。20回を超える活動の中で、町の若者が中心となり、ほしい未来を語らい、実現していく姿が共感を呼び、町内外から多くの人や技術が集まるようになりました。2017年は“町の玄関口”を造るべく、元薬局のDIYにも挑戦。その機能や名称の検討もラボのメンバーが中心的な役割を果たし、2018年春に「阿武町暮らし支援センターshiBano」が開所しました。その機運は周辺にも伝わり、町内の5 軒の空き家が新たな店舗に生まれ変わるなど、人生の舞台として「選ばれる町」に生まれ変わりつつあります。

プロジェクトのいま

「空き家ノート」は、「家の未来帖」に名前を変え完成し、2018年に全戸配布されました。家の将来に関する情報を整理し提供するだけでなく、意思決定をする支援こそ重要であると考え、冊子を活用した相談会や、空き家を手放す際の片付けの手伝いチームづくりなど、“町民が町民を支える”町づくりが進んでいます。 また、「農繁期の仕事」や「住民が持つ手仕事」をキーワードに都市部との関係人口づくりを行うプロジェクトも試験的な取り組みを重ねながら仕組みを構築しています。 選ばれるためには、自らが町のことを知り、充実感を持って生活を営むこと。小さな町の挑戦は続いています。


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