大分県 鉄道残存敷利活用検討事業
(線路跡からはじまる)

担当者: 山崎、醍醐、内海
場所: 大分県大分市
工期: 2012~
備考: ㈱エイト日本技術開発
㈲オンサイト計画設計事務所
㈱アフタヌーンソサエティと協働

鉄道の高架化/それに伴い生じた細長い線路跡地

大分市は、JR大分駅を中心として、その周辺に都市の機能が集積し発展してきました。しかしながら、中心市街地である大分駅周辺地区の現状は、鉄道により街が南北に分断され、また踏切の遮断により交通渋滞が発生するなど、様々な弊害が生じていました。そこで、市街地の南北の一体的な発展と踏切の遮断による交通渋滞の解消を目的として、平成24年3月に大分駅が全面高架化されました。鉄道が高架化されたことでいくつかの課題は解消されましたが、それに伴い、「以前の線路跡地をどのように活用していくのか」という新たな課題が浮かび上がってきました。

歩いて楽しい「細長いまち」をつくる

この線路跡地の長さは、駅周辺エリアを除く東西約2キロです。いわば、「2キロにわたって大分の街なかと接する細長い公共空間」でもあります。そこで平成24年8月より作業部会を開き、この細長い公共空間の利活用について、周辺に住んでいる方そして大分市民の皆さんと一緒に考えることにしました。
全8回にわたる作業部会では、約60名の方々とともに、細長い線路跡地ならではの使い方や新しい魅力について話し合いを進めていきました。そこで生まれてきたのが、みちをつくるのではなく「細長いまち」をつくろう、という考え方です。小さな場所が連続してつながっていくことによって、歩いているだけで色々な出来事にぶつかる楽しい空間づくりを目指すことにしました。

行きたい、と思える場所を自分たちの手で

平成26年10月からは、「細長いまち」ならではのマネジメントについてより深く検討するための研究会を開催。パークマネジメントにおける4つの管理(財産管理、安全管理、維持管理、運営管理)において、市民がどのような役割を担えるかについて、レクチャーとワークを繰り返しながら学んでいきました。
いよいよ平成27年秋から、線路跡地を使った試行プログラムがスタートします。ここ数年間で大分駅周辺には、駅ビルや広場、美術館やホールなどの新しい施設や空間が数多く誕生しました。こうした動きを後押しするよう、研究会メンバーとともにこれまで検討してきたことを試しながら、市民の皆さんに末永く利用される跡地空間づくりを目指していきます。


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