富岡市ひとづくり・
まちづくりワークショップ

担当者: 山崎、醍醐、岡崎、生田
場所:

群馬県富岡市

工期: 2012~
WEB: スマイルとみおかFacebookページ

世界遺産登録への期待と課題

2014年、「富岡製糸場」がある群馬県富岡市では、ユネスコ世界文化遺産の登録が決定しました。世界遺産登録を機に多くの観光客が富岡に足を運び、登録前と後では、約50万人以上、観光客が増えました。中心市街地の表道路には、観光客とそれ目当てのお土産屋さんが一気に増えました。一方で、これまで全国各地で世界遺産に登録されてきた地域を調べてみると、いくつかの課題も想定されます。登録後には来訪者が急激に増えるものの、そのブームの「賞味期限」は3年程度と言われ、その後は来訪者も減っていくこと、そして一時のブームに便乗した開発や出店の後、来訪者の減少とともに参入業者も撤退し、長期的な観点では街の環境や暮らしにダメージを与えかねないという危惧もあります。

人と人との出会いを生み出すプログラム

富岡市では世界遺産登録に備えた環境整備を行うとともに、長期的な視点に立った生活者主体のまちづくりの必要性を唱え、2012年度からstudio-Lが市民の取組みをサポートしています。ワークショップに参加した100名の市民が世界遺産登録のメリットとデメリットを共有し、来訪者が製糸場だけを見て終わるのではなく、富岡の街を好きになってもらい、富岡で生活する人たちとの出会いによって、何度も訪れてもらえる関係づくりを大事にしていくことが確認されました。「笑顔いきあうまち富岡」を合言葉に、まちなかで来訪者とともに市民自身が笑顔で楽しめるプログラムを実行しています。

市民による持続可能なまちを目指す取組み

ワークショップを通じて生まれた市民グループ「スマとみ」は、facebookによる富岡のまちの情報発信や、情緒ある飲み屋街でのバル企画、まちなかでの歌声喫茶、富岡を舞台にした映画の上映会、オリジナルキャラクターのプロモーションなど、数多くのプログラムを実施しています。今後は、これらの活動を継続的に展開するためのコーディネーターの育成と、世界遺産効果による事業収益等と連携したエリアマネジメントの仕組みの構築が必要となります。140年前に日本初の官営器械製糸工場として生まれた富岡製糸場を守り続けてきたまちは、今後100年以上先を見据えた持続可能なまちづくりを進めていきます。


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