いえしま特産品開発

担当者:山崎,岡崎,醍醐,神庭,西上,曽根田
場所:兵庫県姫路市家島町
工期:2008.04-
WEB:いえしま屋
備考:特定非営利活動法人いえしまと協働

島の魅力を伝える特産品づくり

兵庫県姫路市に位置する家島は、40島余りからなる離島地区です。漁業、砕石業、海運業で栄えた島でしたが、砕石、海運業の低迷によって地域経済が大きなダメージを受けています。 studio-Lでは、地元の主婦たちで設立された「NPO法人いえしま」と一緒に、島で盛んな水産業と連携した特産品開発に取り組んでいます。大漁時に値が下がった魚や規格外の海産物を適正価格で買い取り、加工することで、島の水産業を盛り上げるとともに、特産品を通じた島のPRを目指しています。

島の郷土料理の先生、マーケティングの専門家やフードコーディネーター等を招いて、2006年から定期的に勉強会を実施してきました。その結果、温めればすぐに食べられる焼き魚や煮魚の「手間いらず、嫁いらずシリーズ」、のりの佃煮やいかなごの釘煮等の「ごはん泥棒シリーズ」、季節の押し寿司「ありさとおばちゃんシリーズ」等が生まれました。これらの商品は都市部の即売会やインターネットで販売しています。 

特産品を通じた都市部との交流

2009年からは、特産品を通じた都市部との交流も始まっています。関西の都市住民を対象に即売会や共同購入の仕組みを通じて商品を供給するのと同時に、購入者等を家島に招いて、生産地見学型のツアーを開催し、地域間の交流を深めています。 また、地域の魅力を伝えるパッケージデザインの開発にも着手。商品の情報だけでなく、生産や加工に関わる人の思いや生活文化等、特産品が生まれた「物語」を重視し、消費者の心に響くパッケージづくりを目指しています。

これらの特産品は地域で獲れた水産物のみを原材料に使い、ひとつひとつ手作りで生産しているため、少量・不定期の生産となっています。しかし、商品の質の高さやいえしまらしさを実現するこの生産体制にこだわり、逆にこの少量・不定期生産を付加価値とすることで、本当に家島や地域の特産品の魅力を理解してくれる「家島ファン」との関係性を生み出していきたいと考えています。販売量や利益を増加させていく手法とは一線を画し、小さな規模でも確実に、継続的に地域への貢献を生み出す特産品販売の新たな仕組みを作っていくことが目標です。

 


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