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五島列島半泊地域協議会ビジョン(長崎県)

studio-L10周年特別企画!各地のみなさんをご紹介!
–長崎県五島市より「五島列島ファンクラブ」のみなさん

人口密度は低いけど、人「交」密度が高い集落であり続けると、愉しいことや、思い出ができていく。限界集落に暮らす人々の「繊細な日常の感慨」のひとつです。

長崎県五島市・福江島の北端に位置する半泊(はんとまり)集落は200年前に潜伏キリシタンの人々が切り開いた里山です。たった500m四方の小さな集落には半泊教会、里山、棚田、川、海がコンパクトにおさまっています。五島列島にはこのような教会集落が全部で50箇所あり、信仰と生業の積み重ねが200年以上も続いています。studio-Lは、その長崎県五島市・福江島の北端に位置する半泊(はんとまり)集落で、多様な団体との連携を通じて、文化的にも経済的にも持続可能な村づくりの手法について話し合い、『文化的景観保全策としての《半泊モデル》』づくりに取り組みました。studio-L10周年5日前の今回は、「五島列島ファンクラブ」の濱口孝さん&よしのさんのお話をご紹介します。

人生のふり返りやビジョン設定をし直すのに相応しい地

“私たちは、集落の廃校を利活用して、美しい小さな集落景観の輝きを取り戻すべく活動しています。集落に暮らす5世帯9人だけでなく、年間を通じて訪れる1,000人の観光客の方にも手伝ってもらっています。半泊はコンパクトな里山で、江戸時代に潜伏キリシタンが切り開いた村。約200年の短い歴史ながら、過去から現在、そして今から未来をどのように人は過ごしていくのが幸福につながるのだろうか…などと、人生のふり返りやビジョン設定をし直すにはとても相応しい地です。”

小さな村の話題を日本全国に知ってもらうきっかけ

“山崎さんが五島に来られる度に、「情熱大陸」の取材がありましたね。あの番組で、五島列島での、あの時の、あの方々とのやり取りを今も見ることができます。日本の西の果ての国境離島における小さな村の話題が、このように全国レベルで、そして半恒常的に放映・告知されることは、とても稀な出来事です。日本全国に発生しつつある限界集落1万箇所を代表して、心より感謝申しあげます。”

人「交」密度が高い集落であり続けること

“わが集落の長老格2世帯のご夫婦は、山崎さんや西上さんと話し合ったことを思い出として深く刻んでいます。きっと、島を離れた息子や娘と昔語りをしているような印象だったかもしれません。人口密度は低いけど、人「交」密度が高い集落であり続けると、訪問客や旅行者との交流を通じて、このように愉しいことや、思い出づくりができていくのだという想いを強くしたのではないでしょうか。このように「人とのつながり」の大切さが骨身に沁みるのも、限界集落に暮らす人々の「繊細な日常の感慨」のひとつです。”

集落で初めての産業の可能性

“いま、漁業で生計をたてているのが大半の5世帯9人の半泊集落に、史上初の「観光というサービス産業」が成り立ちつつあり、住民全員が「観光収入」を得ることができる可能性が増しています。みなさんが示してくださった「少人数旅行」「体験型プログラム」「集落の日常性を楽しむ旅」へ向けて具体化している感じです。今後も、ガイド用の遊歩道や畑を整備したり、教会の音楽コンサートを開いたり、島の子どもたちのための「ふるさとの愛し方講座」をしたりといったことを構想中です。”

studio-Lへひとこと!

“コミュニティデザインという「新しい業態」を切り開いたパイオニアとして、みなさんにはどんどん活躍していただき、日本を元気にしていくための有能な人材がたくさん発見、輩出されますよう、心よりお祈り申しあげます。各地の現場でキーパーソンとなって日夜奮闘されている方々とみなさんが、横につながりを持ち続けていくことで、日本がよりよくなるはずだと思っています。”

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五島市半泊地域協議会ビジョン
studio-L担当:山崎、西上
場所:長崎県五島市
WEB:http://gotofanclub.jp/

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